裏打ち呼び込み君

クロッシングの裏打ち呼び込み君のネタバレレビュー・内容・結末

クロッシング(2008年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

子役がどんどん痩せていくように見えたので心配になりました。本編視聴後にメイキングを見ると、ロケがかなり過酷そうで、親子役二人が演技なしにロケ自体がつらくて泣いているではないですか。子役の演技については、監督も父親役も絶賛しているように本当に自然で素晴らしく、才能を感じさせるものですが、その後他の作品には出ていないようなので、このロケがキツすぎてお芝居が嫌になってしまったのかな…と想像してしまいます。役の中でも可哀想、役を全うする小さな役者としても可哀想なので、どうか楽しく暮らしていてくれと必死になって検索をかけましたが、結局、現在彼がどうしているかはわかりませんでした。
ところで私は強制収容所経験者による『平壌の水槽』や、元コッチェビが書いた『自由を盗んだ少年』などの書籍を読んですでにショックを受けていたので、いまさら映画を観ても動揺しないのではと実はタカを括っていたのですが、視覚から入る情報にはまた別の衝撃があり、特にウジ虫のシーンでは同居人の膝を掴んで絶叫してしまいました。というか「ネズミの皮がいいらしい」の発言があった時点で「絶対だめ!無理!病気!病気になるから!」と半狂乱でした。子役の行く末はわからずとも、せめてあのシーンはCGであってほしいです。どうか、子役の肩へ直にウジ虫を乗せていませんように…。