クロッシングのネタバレレビュー・内容・結末

「クロッシング」に投稿されたネタバレ・内容・結末

私が「縞模様のパジャマの少年」をお父さんに勧めた時に勧められた一作。

世界で初めて北朝鮮の日常や現状を映すことに成功したものらしくて、役者の男の子が本物の脱北者にしか見えないほどの窶れてた。15年間で300万人が餓死したって言われる北朝鮮から実際に脱北した30人をメインスタッフにしたらしく、ストーリーはとんでもなくポンポン進んでいくんだけど多分100分の短い間に30人それぞれの出来事を嘘偽りなくつなげた結果がこのストーリーになったんだと思う。主人公の男は、奥さんへの愛はすごく感じるけど、息子への愛の描写があまりにも少ない割に後半では息子を必死に見つけようとするし、いくところ行くところで展開の変化が激しいけど、この映画は、人間関係とか感情とか生き方とかそういうものには焦点を当ててなくて、北朝鮮の現状をより再現することが指名だったんだと思うと、誇張してない人物像や内容であってよかったのではないかと。国境って人間が決めたもので、それがとんでもなく厳格に守られてる。そこから自由に出入りできる場合がほとんどだけど、北朝鮮の場合はそうではなくて、脱北を試みる人の末路は3つ。「生きて幸せになる」「殺される」「生きて地獄を見る」。みんなが幸せだったり希望を夢見て国境を渡ろうとするけど、ほとんどの場合は、収容所行き。その場で殺される方がマシだってことは誰も知らないから命乞いをしては、死ぬまで重労働。とんでもないことがすぐ近くで行われてると思うと、グローバル化は必要だと思った。お父さんが歴史の先生やってたから、映画終わって北朝鮮の歴史の話を色々聞いた。



(読まないことを推奨)
私は、七番房の奇跡、新感染、全く響かなかったほどの韓国映画特有の演出は寒気がしてしまう冷酷な人間だけど、クロッシングは、そういう演出が少なく、泣きましょう!同情しましょう!よりも、これが今の北朝鮮だという事実を全面的に出していたから、勉強になるし、近隣国の日本人として自分は知るべきことだと感じた。

ネズミの皮と自転車
サッカーボール
ビタミン剤
枕女の発狂


※観る終えるまでに精神的エネルギーが足りなくなる映画
徹底して具体的なストーリーに仕上げることで、リアルな窮状が伝わってくる。
当初の目的とは違う形で脱北することになる、元サッカー選手の父親。
オープニングの楽しそうなシーンを見た時から嫌な予感がした。
飼い犬を食うシーン、指輪を息子に渡すシーン、戦時中の日本かと思うような数々のシーン。ただ、こういうシーンも全部リアルなのだと考えると救いようがない。
勝手な振る舞いをするのは国家であり国民ではない。
韓国と北朝鮮が交互に映されるシーンもリアルだった。

ただし、音楽がいかにもな音楽が流れすぎていたことと、
コマ落ち系のHSを多用していたのが、個人的には好みではなかった。
記録
子供が
必死に
生きて
父も必死に生きて
報われて欲しかった
心の底から
でも死んでしまった
胸にグサッとくる
内容は何となく想像していたのだが、想像以上にきつい内容。こんなぬくぬくした社会に生きて済みません、という気になる。以下ちょっとネタバレ。
まず、生活の描写が結構リアル。といっても、僕も実際に見たわけではないけど、向こうの家とか市場とかってこうなんだろうな、と思わせるセットが組まれてる。あと、強制(矯正)収容所の描写。これがきつい。下手すれば単純なプロパガンダになっちゃうところだけど、リアルな描写だけに留めて声高に体制批判をしない慎み深いところがこの映画の深みというものだろう。
出演者についていうと、主人公のチャ・インピョ(川口能活似のイケメン)とその息子役の子役シン・ミョンチョル、その息子の初恋の相手チュ・ダヨン(ちょいと成海璃子似)の三人は文句なし。
あと、僕はついついこの映画の中のキリスト教の描写が気になってしまう。中国での貿易で儲けた一家が出てくるが(その一家が初恋の相手の家)、その家は中国でキリスト教に入信してそれをひた隠しにしている、という描写がある(そのことがこの一家の悲劇の原因ともなる)。向こうは金日成・金正日という「現人神」を奉じねばならない宗教国家だから(敢えてこういう表現を使う。今の北の体制は極端な天皇制の戯画だ)、このような「異端」は許されないわけだ。結局死後に一家がまた集える「天国」を思うことだけが、彼らに許された最後の宗教となる。
あと、南に亡命した主人公が働く工場の社長がキリスト教の篤信者として描かれている。その彼に主人公が「神様も、豊かな国にしかいないんですか」という叫びは胸を切り裂く。
それと関係あるのかも知れないが、エンドロールを見てみると、「オンヌリ教友(だと思う)」という言葉があり、これは恐らく、現在精力的に海外にも宣教しているオンヌリ教会のことだろう。僕は詳しく知らないが、脱北者支援などもやっているのかも。
脱北映画…家族愛が強すぎて、すべてがマイナス方向に。ハッピーエンドを期待してたけど、一番悲しいエンディング…切なすぎてもう見ない(笑)
コーヒー片手にポテトチップスをつまみながら観る映画ではなかった。

①報道番組で目にする“ 脱北者 ”や、他国の大使館に必死に逃げ込む人たち。
あの中の一人一人にこんな物語があるのだろうという視点から作られた映画。

過去の北朝鮮ではなく、最近( 2007年 )の北朝鮮が舞台であり、ニュースだけでは知り得なかった現実。

ナチスの強制収容所は過去。
でもこの映画の強制収容所は現在。

②身近にある救いを求めている人に対しても、手を差し伸べる事が出来ない私には、この映画の背景をとやかく言う事は出来ないけれど、兎に角、生まれた国が違うだけで、これ程までに過酷な人生になってしまうのか、と。

③電話のシーンでは、観ているこちらも安堵の涙を流したのに…

明確な問題提示をする為に、観た人の心により深い余韻を残すこの結末にした事も納得はするが、感情移入した後では切なすぎるよ。

ラストのセピア色の映像が、ジュニの言っていた世界で、本当にあるのなら、少しは救われた気持ちになるのだが。

原題『 CROSSING 』横断、渡航

2016/4/8 DVD
昔も今も雨は同じ様に降り星空はその瞬間にも何処までも続いて瞬いているだろうに…。ずっと絶えず祈る様な気持ちで観続ける。エグい暗い救いがない。良かれと信じてする行い報われない事もあるだろうけど酷すぎる仇と返るは勘弁してほしい。実録報道番組ドキュメントみたいな重厚な描き方に意識が向かう。
終始暗いシーンだったので観ていて疲れた。死ぬシーンなんかは
良かっなと思ったからもっと気を抜けるシーンが多ければ個人的に好きだったかもしれないです。