不安神経症的な少年が暗闇を擬人化した存在と友人になって恐怖を克服する話。
チャーリーカウフマンファンなので観た。
チャーリーカウフマン作品に共通するテーマは、「個人が認知する世界はそれがいかに歪なものであっても当人にとっては揺るがない現実であり、またその認知を産み出す脳の身体的コントロールの難しさ」だと思う。本作では認知の歪みを客観的視点で見直してゆく認知療法セラピーの物語化、という感じ。
少年の話かと思ったら、それは父親が怖がりの娘に語っている話という入れ子構造も実にカウフマン的。
ただ、この手の概念擬人化アニメはピクサーが100倍くらいコストかけて凄いのを作ってるので、悪くないけど物足りない。