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ヘブン・マスト・ウェイト 不思議少年ディギティとの出会いのakrutmのレビュー・感想・評価

3.3
イギリスの田舎町にある教会を相続した脱力系の中年男性が町の人々や子供たちと心を通わせる様子を描いた、トム・リーヴ監督のドラマ映画。

内容的には、隠された宝が教会の土地に眠っていると信じているヒール役の町の有力者が教会を買い取ろうとしたり、それに反対している魅力的な独身女性との関係とか、タイトルにもある(が出番は多くない)ディギティという自分が天使であると信じている孤児の少年の話とか、プロットは豊富ではあるが粗さが目立ち、特に後半は細かな筋は通らないままだけど、子供向け・ファミリー向けであることを考えると、まあ許せる範囲である。職も定まらずうだつが上がらない男性だけれども、大人になっても子供のように純粋で優しい心をもつことは大事だよというメッセージが子供たちに伝わればOKだろう。

お目当ては、主人公の男性レイモンドを演じたアンドリュー・マッカーシー。年齢を重ねてもいいやつ感が出ていてグッド。ちょっとトロそうな感じの雰囲気を出しているが、これが意図的なのかどうかがわからないが、その原因の一つは訛りにある。レイモンドがアメリカ南部の出身という設定からずっと南部訛りでしゃべるのだが、そのせいでトロそうに見えてしまう。ネイティブの人々のレビューを読むと、アンドリュー・マッカーシーの南部訛りの演技は酷いらしい。
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