我路

ドマーニ! 愛のことづて/まだ明日があるの我路のレビュー・感想・評価

3.9
2025年 4月19日 KBCシネマ

久々イタリア映画だった。

ローマの庶民を描いてるけど、夫婦と子供たちとジジイのベッドルームにキッチンに広めのダイニングと結構いいとこに住んでる。半地下とは云えね。

シンガーミシンもあるし。シンガーって世界征服してたんだね。シンガーと云えば、ウェストサイド物語だね〜。

出だしのベッドでお早うの挨拶のお返しがビンタとはね。夫にせよ訪問先の裕福なうちの主人にせよ婚約者にせよ、イタリア人男性の描き方がラストへ向けての布石だった。イタリア男性がすべてこんなとは思わないけどね。

車の修理工の男も布石のひとつだったとはね。

でラスト母娘のくだりは、ちょっとグッと来た。冒頭の仕事に行く時の音楽と颯爽と闊歩するとこがこの映画のテーマだったと思う。

夫婦の馴れ初めが回想シーンで挟み込まれるとこは、古いフィルム映画のようにチラチラとキズがある絵だったんでプラス0.2ポイント。

モノクロのネオリアリスモのロッセリーニやデ・シーカやフェリーニが見たくなった。そのあとはパゾリーニからヴィスコンティにベルトリッチついにはアルジェントまで。愛の嵐も再見したい。

追記:両家の顔合わせの後、裕福な経営者が、ヒロイン達家族を評して、ガサツで無知蒙昧と字幕が出た。無知蒙昧って字幕多分初めて見た。
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