ムビ太郎

ディア・ファミリーのムビ太郎のレビュー・感想・評価

ディア・ファミリー(2024年製作の映画)
4.0
為せば成る。為さねば成らぬ何事も。

父親役の大泉洋の諦めない姿が心に響くのは当然のことだけど、その姿勢が周りを動かし、周囲の人間が坪井さんのためにと心を燃やす様子に泣いた。

どれだけ困難なことも諦めなければ叶うって言われた気がするけれど、この映画はそれが主題ではないと感じた。(あくまで僕の主観)
それは、現代を生きる我々へのバトンタッチ。
結局現在でも人工心臓は永久型の物は未完成の状況。坪井さんは、娘の病気を治すという強烈な動機があったからこそ、人工心臓の研究に命を燃やした。その動機は現実、人様々なものがあると同時に、その動機から生まれる行動によって救われる何かが、この世に必ずある。
人工心臓は一つの事例にすぎない。未だ救われない人、世界が溢れている現代で、医療分野に限らず、自分の行動が受け入れられないことを恐れずに、目的に向かってまっすぐ泥臭く進む力を忘れずに生きていきたい。
そして僕たちが生きた証が、いつかこの世界を救う時が来る。
ムビ太郎

ムビ太郎