先天的な心臓病で、9歳の時に余命10年を宣告された次女のために、何の医学知識も下地も持たない町工場の社長が人工心臓の開発に挑む。
そして最終的には日本初のIABPバルーンカテーテルの開発に成功し、黄綬褒章を授与される……
史実だと知らずに聞いたら、んな馬鹿な。と思ってしまうけれど、信じられないほどのそのパワーを生み出した娘と家族への愛、自分の技術への信頼、そういう物がガッツリ描かれていた。泣くわ。
「あきらめず前へ前へ」の思いが本当に強ければ、嘘だと思うほどの真実が生み出される。
余命10年でベタベタ泣かせる話なんでしょ……と思い、実はそれほど気が進まずに行ったのだけれど、それ以上にパワーを貰える作品だった。
大泉洋さんに「ポジティブ」なキャラがますます力を与える。良い家族だね。うらやましい!、心からそう思えた。
子どもを愛し守ることってこういうことなんだなぁと。勉強させられる。