スワヒリ亭こゆう

からかい上手の高木さんのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)
4.0
原作未読。
ドラマも全話観て映画も観てきました。
原作は知らないけれども今泉力哉監督の映画なら早く観たかったので楽しみにしていました。
ドラマもですが脚本に金沢知樹さんがいるのも嬉しいポイントです。
ドラマは中学生の高木さんと西片、映画では10年後の高木さん(永野芽郁)と西片(高橋文哉)が描かれています。

中学生の頃の高木さんと西片を演じた月島琉衣さんと黒川想矢くん。この2人のやり取りが凄く良かったんです。可愛いし、健気だし、ピュアなやり取りがとても良かったんです。
大人になっても【からかい・からかわれ】は、どうなんだろう?って思いましたが主演の二人は流石ですね。しっかりと大人の高木さんと西片であり、中学生の時と変わらない関係性でもある。バランスが良かったです。
僕は多分、高橋文哉さんは初めて作品を観たんですが、人気があり売れてるのも納得です。西片のリアクションの演技が自然で且つ微笑ましい。絶妙な演技だと思いました。上手ですね。
対する高木さんを演じた永野芽郁さん。
美人なのは勿論、色んな役にハマる女優さんですね。不幸な役や弱い女の子の役が多いと思うんですが、ドラマからの高木さんのイメージを残しつつ、微笑ましさと恋愛のじれったさを永野芽郁さんが演じる事で加わっています。ドラマ版とは少し違った大人の高木さんと西片になってました。
永野芽郁さんという愛される女優さんが演じる事で西片、鈍感だなぁという思いを観ている人、みんなが共有出来る。楽しい映画です。

今泉力哉監督にこの手の映画を撮らせたら、誰も敵わないと思います。エピソードの連続性から成るストーリーが小君良いテンポで描かれます。そこに高木さんの可愛さと西片のじれったさも加わりより微笑ましく観れる映画になっています。

今泉監督の映画って熱量が高くないしメッセージ性もない。暑苦しくないんです。温度は低めだけど心にストンとスイカゲームのフルーツの様に落ちてきて満たされていく。いつの間にかクセになり、今泉監督の新作を待ち遠しく感じるんです。
定期的に観たくなりそうな映画だと思います。