エッラは唯一の親友で叔父であるトミーを独占するために、その恋人スティーブを追い出す作戦を実行する。登場人物みんな善人だし、捻くれ者のエッラもちゃんと成長するし、心の栄養のような良作。同じくスウェーデン映画のシンプルシモンやロッタちゃんシリーズを思い出した。
エッラの独占欲や不安の描き方や子どもなりの抵抗がすごくリアル。そしてトミーとスティーブの同性カップルもナチュラルに描こうとしてるのではなく本当に溶け込んでいた点もすごい。人間の機微や優しさの切り取り方のセンスがずば抜けた監督なんだろうな。素晴らしい。