濃いお茶

リトル・エッラの濃いお茶のレビュー・感想・評価

リトル・エッラ(2022年製作の映画)
3.1
オリジナル作品ではなくスウェーデン出身の絵本作家ピア・リンデンバウム(Pija Lindenbaum)
)『リトルズラタンと大好きなおじさん(未訳)』が原作とのこと。
原作本にどれほど忠実なのかは分からないのだが、高く評価した『ロスバンド』のクリスティアン・ロー監督というだけで何も知らずに観に行ったところ、内容が子供向けストーリーに感じられたのはそういう所以があった。

元が絵本なので当然そんな複雑なストーリーではなく大変素直な作品で、主な登場人物が揃った段階でなんとなく話は読めてしまう。
そのため中盤部分は少し退屈になってきて10分か15分程度居眠りしてしまった。それでもストーリーを理解するのに大きな支障はないくらい軽い作品ではある。

エッラが男の子か女の子か分からない中性的な見た目で、フットボールを好んでいるので、トニーおじさんと姪の関係だというのは途中までよくわからなかった。また、トニーおじさんと恋人のスティーブが同性同士だったり、美容師のマイサンが恐らく男性なのだが女性の格好をしていたりと、そのあたりは現代作品らしく特別なことではなく当たり前のこととして描かれている。

こういうかわいい作品は小学生くらいの子どもに見てほしいのでそういう意味では字幕よりも吹替版の方がマッチしそうである。

事前知識で知っておくと役立つのはBFFが「Best Friend Forever」の略語ということくらいだろうか。
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