濃いお茶

ふきげんな姉妹の濃いお茶のネタバレレビュー・内容・結末

ふきげんな姉妹(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

キネカ大森スクリーン2にて舞台挨拶付上映にて鑑賞。

海辺のロケ地は九十九里で出演者は薄着で撮影しているが春先でかなり寒かったとのこと。
また、中身の無い映画を作ることを目的にしたということを監督が語っていた。

本編についてだが、序盤は主人公姉妹の両親のラブシーンでお互いにパパとママで呼び合うのかとか、どうでもよいことが気になってしまう。
中盤以降は妹が大切にしている未完結少女漫画の続きを聞くために先生が営んている喫茶店を姉と共に訪ねるわけだが、その道中で頭の悪そうなサーファー2人組にナンパされて一戦交えることになるわけである。まあピンク映画なので当然濡れ場はあるというか随所に入れ込まないといけないわけだが、この辺りからストーリーに対する興味が薄れていってしまった。
終盤から結末もなんだかなぁという感じで終わってしまった。

ただ、あの色付き道路の坂道は良いロケーションを選んだなと全体を振り返って思う。

たしかに監督の意図した通りに中身の無い映画ではあった。映画館だからこそ最後まで見られた気がする。

個人的には男性の加害性や性加害を断罪するようなピンク映画が観たいものである。

ここからは余談だが、舞台挨拶後にパンフやポスターの購入者に対してサイン会が行われていたのだが、当日会場のアナウンス聞くまで開かれることを全く知らなかった。観客5人とかだったらパンフでも買って並んだだろうが、感覚的にまあまあ客入りもあったようで会場全体の様子を見たら、なんだか列に並ぶのが怠くなってしまい結局帰ってきてしまった。

公表されている年齢が正確ならばあべみかこと同い年なのだが、同世代の人が活躍しているのは嬉しいと共に自分の状況が情けなくなってしまう。

おまけで、舞台挨拶のフォトセッションはだいたいスマホのシャッター音しか聞こえてこないのだが、あべみかこ主演ということで、所謂ガチ勢の方々が一眼レフカメラを使っており、そのシャッター音とフラッシュが焚かれるのが印象的であった。セクシー女優のDVD発売イベントにも一度だけ行ったことあるのだが、周りのファンのオジサンたちのカメラが気合入っていて(グラビアアイドルなどもそうなのだろうか)なんとなくきまりが悪くなったことを覚えている。
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