リドリー・スコット監督作品。
亭主関白な夫に抑圧される日々を過ごす平凡な主婦のテルマ。
ある日、親友のルイーズからたまにはパーっと旅行にでも行こうよ‼︎と誘われる。
迷うテルマでしたが話してもどうせ反対されるからと思い切って夫に告げず旅に出ることに!
ルイーズが用意した愛車フォード・サンダーバードで普段は着ないようなオシャレをして立ち寄ったことのないバーで踊り狂う💃
抑圧からの開放感で徐々に大胆になるテルマ。
しかしそこでナンパしてきた男との出会いをきっかけにテルマとルイーズの旅に暗雲が立ち込め始める。
ただの友情旅のはずが事態は思わぬ方向へ…ーー
あの時代特有の女性の生きづらさというのがひしひしと伝わってくる作品でした。
もし2024年のこの時代にテルマとルイーズがいたらきっと彼女たちの事を声を上げて守ってくれる女性がたくさんいただろうし、制度もあったのになと感じずにはいられませんでした。
観ている者の目と脳裏に強烈に焼き付くラストは必見です。
また33年前の若かりし頃のブラッド・ピットも登場。
この頃の無敵感、、、すごいです。
《以下ネタバレあり》
これは劇場で観たかったなぁ。
とくにラストシーンは。
思いもしない着地点にまさかまさかで開いた口が塞がらなかったけど何故か暗い気持ちにはならなかった。
真の意味で2人が自由を手に入れたという風に受け止めることもできるからかもしれない。
旅の途中に出会う大学生役にブラッド・ピット。
なんだか胡散臭いぞ~と思いながらも、あのイケメンぶりですからテルマのように信じたくなる女性がいるのも納得。
でも途中のテルマの行動の一つ一つが結構狂ってて共感はできなかったかな。歳をとってから危険な遊びを覚えちゃった人みたいになっていてちょっとイタイ…。
最初の逃亡のきっかけはルイーズだったけどそれも訳があったしテルマを守ろうとしたからこそだった。でもその後は終始ルイーズがテルマに振り回されてる印象だった。
それでも最後の最後まで2人一緒に…という関係性は見ていて羨ましく思うほど。
なんだろう…やってることはハチャメチャなのになんか惹かれてしまう。
頭では色々考えることはあっても実際に行動に移せる人って少ないからかな。
人間皆んなどこかにこういう解放感を求めて生きているのかもしれないですね。
頭にスカーフ🧕巻いてオープンカーで煙草吸いながら雄大な大地をひた走る🚗💨姿がなんとも様になる2人でした。