上海十月

落第はしたけれどの上海十月のレビュー・感想・評価

落第はしたけれど(1930年製作の映画)
2.5
落第の方が気が楽かも? 戦後の小津作品を観ていると日本映画の究極みたいな感じで誰も真似できない。しかし、その作風は、いきなり来たわけではないというのが、よくわかる作品。小津は、熱心なハリウッド映画信望者だった。落第してしまうのと就活組との悲喜劇が描かれ今も昔も変わらないと思わせる。悲哀の感じは、その後も小津映画の一つのモチーフだろう。田中絹代が美人というよりは、かわいい感じがよくわかる作品。
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