このレビューはネタバレを含みます
目が合った相手に殺されそうになる男。
割とシンプルなテーマをしゃぶり尽くした快作。
テンション感としてはモンスターパニックやゾンビものなんだけど、
いつ誰がどこで襲ってくるかわからないのが怖いし、
しかも襲撃パターンも豊富で楽しい。
その上、テーマを変えずにツイストまでしてくるのは、段々読めてきても面白い。
更に、そっちいくのか、という感じが、ただサバイバルするのではなく、
生きていくために何が必要なのか、というラストに繋がるのが面白かった。
ただ、アイデアがパンデミックぽい感じで、暴力と人間が云々みたいな哲学的なものは良くも悪くも入ってなかった。
帰り道、雑踏を歩いたり、電車に乗るのが怖かったです。