YAZ

ぼくが生きてる、ふたつの世界のYAZのレビュー・感想・評価

4.7
呉美保待望の新作観る

単独作では9年ぶり。障害抱え
た母と息子の話なんで方向違う
と「う~ん」になるかなと思い
ながら呉監督吉沢亮なので観る

とても良かった
「これ何?」のオープニング。
若干の不安も危惧だったなと確信する

出し方抜群過ぎるタイトルクレジットを
見てそういう事かと総てが腑に落ち素晴
らしいタイトルだなと思う。原作とは変
えてる様ですが

ろう者の方の音の無い世界と障害抱えて
ない人の世界。
ふたつの世界は別だと意識しないと。
困ってる時の手助けとかは当然な事とし
て障害者の方をこちらの世界の目線で気
の毒な方扱いも特別な扱いもしない

息子が良い子でないの凄く好き
障害抱えてる母と息子の感動推しになら
ず成長するに連れ多くの世界とは別な所
で暮らす母に何らかの抵抗はありそっち
の世界には行きたくないからと母から逃
れる様に去る息子

息子の成長期でもありもう一つの世界を
受け入れた息子
時間軸上手くズラシ、予告には無い感動
的なカット入れて来たりとして母が息子
に掛ける一言は目からウロコです。
自分も含め多くの人はもう一つの世界が
ある事を全く意識してないんだなと

映画は終わるけど家族の物語は終わらず
に未来のことも想像させる。
終らない映画大好き

呉監督良いです
優しいけど優しいだけでないという洞察
力はかなり深いなとまた思う
YAZ

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