タイトルの出し方が好き。
物語としては、これと言って何が起きるわけではない。
だからこそ、聴こえない両親を持った主人公が成長していく中で、年齢によって変わる両親やろう者の人達との心の距離感を、見事な構成と繊細な演出で丁寧に見せてくれていた。
普通の親子なんだよ。
普通じゃないというのは周りが勝手に貼ったレッテルなんだよ。
もちろん普通に社会生活をおくるのが困難なことも沢山あるけど、家族でいる時間はごく普通の家族でしかない。
お母さんはもちろんだけど、お父さんがすごくいいんだよな〜。
終盤、あのホームで大ちゃんと一緒に涙が溢れて止まらなかった。
どんなに声を上げて泣いても、お母さんには聴こえないのも絶妙な演出。
無音のシーンと音のあるシーンの使い分けが素晴らしい。
エンドクレジットの短い手紙たちもすごく良くて、更に涙が加速してしまう。
お母さんが大ちゃんに宛てた手紙かな。
しかし動画配信あるあるで、勝手にエンドロールの途中で切って終わるのやめて!😂
いらなかったら自分で飛ばすから、そのままにしといてくれ。