ドラマ「アンナチュラル」も、「MIU404」は、見たことも、どういう話かも、
誰が出演しているかも殆ど知らなかったので、この映画は楽しめないかもなぁと思ってスルーしそうになっていたのですが、観た人の評判がとても良かったので、思い切って観に行ってみましたが、全然大丈夫でした。
そして、評判通り、メッチャ楽しめたなぁ。
物語の導入もスムーズで、直ぐに事件に入り込んで行けるし、
物流の巨大倉庫内という舞台の中を軸に、しっかりとクライムサスペンスの手法に則りつつ、
徐々に謎が明らかになっていく展開も、緊張感タップリで目が離せなかったし。
サイドストーリーとして描かれる、脇役陣のエピソードも伏線として機能しつつ、
最後にはしっかりと収束してく所も良かったし、とても見応えのあるサスペンスであり、ドラマでもあったなぁと思いました。
キャスト陣では、満島ひかりが抜群に良かったですね。
その主人公・エレナという人の深みの部分がしっかりと感じられたし、
一見軽々しく見えていたとしても、しっかりと真意に裏付けられた発言や行動力、そして、その人のバイタリティの高さを感じられたのが良かったし、
岡田将生演ずる、梨本のキャラクターとの、いい対比になっていて、
見ていてとても良いテンポを感じる事が出来たなぁと思います。
この2人のシーンが話してるシーンは、どれも良かったなぁ。
ひとつだけ難を言うなら。
「アンナチュラル」と「MIU404」のキャスト陣が、そこまで本筋に絡まなかったというか、主人公チームとの絡みも無くて、ただ、世界線が同じっていうだけだった所かなぁ。
ここに、それぞれのドラマのキャスト陣の持ち味を生かしたり、主人公チームとの協力する展開なんかがあったら、もっと良かったのになぁとは思いました。
でも、こういう試みは、とても面白いとなぁと思ったので、またこういうシェアード・ユニバース・ムービーというものも、観てみたいなぁと思いましたね。
しかし、キャスト陣は本当に豪華だったなぁ。
しかも、みんなドラマからの延長で、キャラも立っている感じだったし、
それぞれのドラマのファンの人たちには、違った楽しみもあったんだろうなぁと思ったりもしつつ。
事件の真相の部分や、犯人の動機や、そういう部分に関しては、
ちょっと弱いような、強引かなぁと思う所もあったけれど、
それでも最初から最後まで、ハラハラドキドキで楽しめる、いい作品だったと思います。
これは、思い切って観に行って良かったなぁ。
