バナナ星

シビル・ウォー アメリカ最後の日のバナナ星のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

暫定今年1位。
細かい描写は省略されているが、圧倒的な音、映像、緩急による満足感がすごい。

○好きな点
・音楽が独特で、異様な雰囲気を漂わせている
・CGが自然。街中での戦闘はどうやって撮影しているのか気になる
・戦闘シーンで挿入される撮影写真が良いアクセントになっている
・圧倒的×♾の緊張感。声が漏れそうになる恐怖感。特に2人が捕まって撃たれそうになったシーン。私自身がジェシーに没入して「死にたくない」と思った
・緩急の付け方が素晴らしい。上述のような心拍数が高まるシーンの後には、しっかりと陽気な音楽で心を鎮めさせてくれる。観客が置いてけぼりにされない。ただのホラー映画ではない
・この映画を今の世の中に出す意義が大きい。国同士だけでなく国内での争いでこんなにも無惨にあっけなく人が殺されているのだと理解した。ニュースで見るだけではわからない
・戦場カメラマンは何のためにいるのか、と考え直した。悲惨な現状を世に伝えて戦争を抑止するため?そのために、目の前で奪われる命には目を背け、見殺しにする。その罪悪感と戦っているように見えた
・最後にリーがジェシーを助けたのは自分の意思。だからジェシーもジョエルもすぐに切り替えて仕事をしに行った。その冷徹さ、仕事への一貫した態度に考えさせられた
・みんな演技が上手い
・ジョエルがかっこいい、ジェシーがかわいい

○疑問点
・なぜ内戦が起きたのか?なぜ特定の州だけ戦線を組んでいるのか?
・ジェシーやリーが戦場カメラマンを志した理由がわからない。過去の深堀が浅い。それでもこの満足感なので逆にすごい
・なぜリーは車の中に大統領がいないとわかったのか?
・ジェシーが最後に廊下に飛び出て写真を撮ったのはなぜか?ほぼ確実に撃たれるのに。命をかけるほどの画が撮れたとも思えない。まあ、あの状況で理性が働いていたとも思えないが
バナナ星

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