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シビル・ウォー アメリカ最後の日のrexのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

IMAXで視聴して大正解だった!
美麗な映像の連続に目を奪われ、リアルな銃声に恐怖を覚える。
臨場感・没入感・一体感が最高の状態が続き、瞬きを忘れるくらいに映画に入り込んでしまう。
映像へのこだわりを強く感じた。上空から映すシーンが多く、内戦の非日常を伝えつつも美しいアメリカの景色を楽しめる。
降りしきる火の粉に手を伸ばすシーンは芸術的な領域だ。見とれてしまうが、戦場であるがゆえの光景である皮肉。

主人公はこれまで本国への警告のために他国の戦場で数々の死の瞬間を写真に収めてきた。タイヤを巻かれ、灯油をかけられ、これから燃やされる瞬間の人と目があってしまい、それでもシャッターを切り続けた。焼死した彼は最後に何を思ったのか?「何撮ってやがる」なのか「俺の死が楽しいか?」なのか「死にたくない」なのか…おそらくリーはそのことを何度も考えてきたのだろう。ラストは自身も同じことをジェシーにされ、当事者となり答えが見つかったのだろう。「主人公が答えを見つける」映画では定番のラストだがこのシチュエーションでそれをやる斬新さ!

ジェシーの戦場での振る舞いにハラハラしながらも、時折差し込まれるジェシーが撮った写真を見て、「よく撮れたじゃん!」と思っている自分に気づいた。この映画の影響かも。
ラストには震えてしまった。
震える映画はいい映画!
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