よっこ

シビル・ウォー アメリカ最後の日のよっこのレビュー・感想・評価

3.0
大統領選の前に何となく観ておこうかと思い立ち鑑賞。

主役はマリー・アントワネット役やスパイダーマンでお馴染みキルスティン・ダンスト、そして、最近ハマったNetflixのナルコスでパブロ・エスコバルを演じたワグネル・モウラが出ているではないか!少しスリムになって麻薬王とはかけ離れたスマートなロイターの記者役で、ブラジル人なのにニューヨーカーらしく見えて初めは分からなかった。

さてアメリカの分断、内戦状態にある状況で、細かい経緯は省き、独断で3期目を続投しFBIを解体し国民を空爆する大統領率いる政府軍とカルフォルニア、テキサス州からなる西部勢力との対立を取材するジャーナリスト達の目線で描くロードムービー。

途中、分断がもたらす排他的な憎悪を目にするが、社会秩序が壊れ法が影響力を持たない世界でどのように生き延びればよいのか?改めて怖くなってしまった。

世界中で国同士の戦争や、内戦、連邦からの独立戦争など戦火が絶えないが、世界の警察、軍隊、番人の役割を果たしているアメリカが、このような混乱状態になったらどうなるのか?

武器を他国に提供し、他国の領土に基地を持ち、自国の軍隊を派遣しているアメリカだが、9•11の例外はあっても他国に攻撃されたり戦争状態になることは近代においてはなかった。

アメリカの崩壊によって世界中のパワーバランスが崩れ、独裁者が
権力を支配する世の中になってしまったら、、、

平和な日本でぬくぬく暮らしている自分にとって、自国以外の紛争に目を向け、いつ起こるかもしれない危機に想像力を働かせていかねばならないと思った。
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