Ryu

シビル・ウォー アメリカ最後の日のRyuのレビュー・感想・評価

3.7
架空のアメリカ内戦を描いた作品。戦争映画とは言いつつも、「ジャーナリズムとは何か」というテーマが強い作品だった。「もしもアメリカで内戦が起きたら?」というIFストーリーではあるものの、戦場の血生臭さや緊張感はもちろん、戦場という空間で炙り出される人間の狂気というのが非常にリアルだった。またそういった戦場独特の雰囲気というのが、アメリカの日常を舞台に描かれることで、そこに妙な違和感が生まれ、それがストーリが進むに連れて恐怖や狂気へと昇華されていく感じもたまらなく面白かった。「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」この台詞に、戦争の真理が凝縮されているように感じた。
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