メインテーマであるところの「獣手」が登場するまで結構尺を費やすのだが、そこに至るまでの虐げられる側の人間のやるせなさ•狂おしさの描写がなかなか秀逸。作り手からしたら観て欲しいところはそこではないのかもしれないが引き込まれてしまった。
逆にドラマ部分の出来が良かったせいで、B級感溢れるクリーチャー系ホラーは大好物なので片腕だけバイオ風人体組織暴走変化とかめっちゃハマるのだが、いきなりの非日常的SFホラー展開に違和感が。肝心のアクションもちょっとアッサリし過ぎ。トホホな感じでも構わないのでもっとはっちゃけて欲しかったかなと。
每上映ごとに来てるのかもしれないが、上映後夏目大一朗監督•福谷孝宏•和田光沙•特殊メイク会社スタッフの登壇イベントあり。渇いた笑いを誘うグダグダの茶番劇(褒め言葉)が微笑ましい。
