パンフレットは、990円
日本公開日は2024年9月13日
客層:男性1人客約4割
客入り:約2割
三谷幸喜はどうしたのだろう。映画の脚本作りに難儀しているのか、笑いのセンスが鈍ってきたのか。波があり過ぎる。ミステリコメディの成立自体が難しいのか。
映画館で全く爆笑がなかった。ふふって笑いや小笑いが散発的局所的に起こるぐらいだった。爆笑を期待して、必ず観に行くけど。
作品として嫌いじゃないが、違和感は残る。ドタバタコメディ感は薄い。関係性自体は前情報として知ってるから、あまり驚きもない。
ワンシチュエーションコメディな一面もあるので、会話劇が重要だが、ほぼ普通な気がする。
西島秀俊と長澤まさみのあの関係性を笑いに持っていこうとするのは令和の時代では無理がある。
コメディエンヌでもある長澤まさみを起用したいという気持ちは分かるが、劇中で詐欺師詐欺師とたびたび指摘されると『コンフィデンスマンJP』がチラつく。
ヘルシンキには何だこりゃと思わされたが、知識として勉強にはなったかな。
邦画人気もあるし、そこそこの興行収入になるとは思う(本作のせいとは一概には言えないが、洋画が割を食って、あっという間に一日の上映回数が大幅に減った)。
『記憶にございません!』や『清洲会議』は悪くなかったのに、また下降気味。未だに配信もされない『ギャラクシー街道』を思い起こしてしまった(香取慎吾が主役だから、配信されないのはジャニーズの許諾関係かもしれないけど)。
思い返せば、本作が舞台劇やSPドラマなら、また違った感想になるかもしれない(フジテレビに映画製作の首根っこを掴まれているのかもしれないが、Netflixの元で一度でいいから製作してみて欲しい。新たな化学反応が見てみたい。アマプラでは、ドラマだが香取慎吾主演の『誰かが、見ている』を監督しているようだ)。
09/14/Sat/2024/621 No.33