倦怠期カップルばかりの結婚パーティにヤバすぎフォーブスが現れて大変なことになる話。
フォーブスが屋敷に現れた途端に照明がショッカー本部みたいな緑色の怪しげなものに変わり、SNS中心の生活を送る登場人物たちの虚像や人間関係の不安定さを表現するかのようにスプリットスクリーンや高速回転するカメラといった刺激的な演出が次々と展開されていく。
この映画に一番近いのは、他の映画ではなくてリアリティショーだと思う。アクションがある度に全員がどんな反応や表情をしているのかが強調されるし、ゲームを通じての人間関係の変化が重要な要素になっているのもそれっぽい。
基本的に下世話な話ではあるんだけど、精神的な入れ替わりサスペンスは新鮮で予測不能な面白さがある。
過激っぽさを打ち出してるのに、入れ替わり系のドラマで一番気になる性別の変更による周囲との関わり方の変化は一切描かれないという変な保守性もあり、この映画自体の魅力と欠点が両方虚像であることに気付くゲームに参加させられているような感覚だった。