美術の教科書の表紙だった《真珠の耳飾りの少女》
以降なんとなく気になる存在だったフェルメール。
スクリーンでどれだけ近づいても油絵とは思えず、筆跡も見えない。それどころか絵の中で光が差し込み、空気が漂っている気すらしてくる。日常を切り取った構図は計算されていて、鑑賞者との関係がドラマチック。何度も何度も修正されている制作過程を考えると、めちゃくちゃ慎重に時間をかけて描いたんだろうことがわかるし、生涯制作数が少ないのも頷ける。ひとりで絵を眺めてるだけじゃわからない。解説って大事やわ。
フェルメール展なんて実際に行ったらただ人混みに疲れて絵どころじゃないのがオチだろうから映画館でゆっくり観れるなんて天国。でもやっぱり実物も観てみたいな。