◯アマプラ紹介文
ポルトガルの北西端、ジェレス国立公園内にあるビコ村。一般的な地図には載っていないほど小さなこの村の暮らしと情景を収めたドキュメンタリー。[シネフィル] (C) Sputnik Oy
◯感想
電気が通り、道が整備されると若者が村を去るというのが印象的。
電気を知らない人々に電気をもたらすと、電気なしでは生きていけなくなるというが、ビコ村も同じだったんだなぁと思う。幸せって何か、とかいろいろ考えたくなる。
雪が積もっていて寒そうな景色だったんだけど、燃やしている薪の近くで編み物をしているおばあさんが印象的だった。
◯あらすじ
ナレーション。
ポルトガルには50万年前から人類が存在している。北部の山脈にはかつてケルト人やイベリア人、ルシタニア人、ローマ人、ヴァンダル人、そしてムーア人が住んでいた。12世紀に起きた長い戦争のあと、ポルトガル人がムーア人を南部へと追いやる。
ビコ村に電気が通ったのは1970年代。そして10年後には道が整備され、多くの若者が村を去った。村に残ったのは老人と牛と羊のみ。肥沃だった土地も雑草だらけに。“カストラ・ラボイレロ”という種類の犬が家畜飼育を手伝う。山の狼から牛や羊を守るのだ。
ビコ村の男たちは昔から出稼ぎで収入を得た。近隣の村で石工職人として働くかぶどう園で段々畑を作るかだ。独裁政権時代にはフランスにまで出向く者も。旅券を持たず3ヵ月も滞在したという。ブラゼリナとヴィルジニアは生まれてからずっとビコ村に住んでいる。ブラゼリナの夫は数年前に死去。夫のジョセ・フェルナンデスは石工職人だった。(ナレーションは以上。)
アコーディオンの演奏
現在の様子。牛や羊。雪の積もった山々。
家の中。薪を燃やして暖をとる。おばあちゃんたちと少女。