きゅうりのきゅーたろう

不死身ラヴァーズのきゅうりのきゅーたろうのネタバレレビュー・内容・結末

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

長谷部りのは運命の相手と信じてやまない甲野じゅんに思いを告げアタックし続ける。しかし、両思いになった途端に甲野じゅんは忽然と姿を消してしまい、周囲の人間の誰もじゅんのことを覚えていない。中学の後輩である甲野じゅんが消えたかと思えば高校の軽音部部長として、バイト先の店長として、姿かたちを変え甲野じゅんが現れる…というお話。


松居大悟監督、三上愛さん目当てで鑑賞
最初らへんは青春キラキラすぎてアレ?ヤバくね?って感じやったんですが、後半に忽然と消えることの説明がなされるシーンでは三上愛のビジュアルで激重メンヘラとか最高やんけ!となりました。

最後の解釈のなにかヒントになればと思いパンフも買いましたが、やはり最初の青春キラキラのシーンは監督のエッセンスが詰め込まれた仕掛けだったんだと理解しました。

三上愛さんは目が大きくらっしゃるのに笑った時に細くなる目が強すぎてこのりのの配役としてはめちゃくちゃピッタリやと思いました。それこそ10年前に企画が立ち消えして今回ようやく公開に至ったおかげでできた賜物の配役です。

りのの溢れ出るパワーは一体なんなんやろうと考えたんですけど、やっぱりのは幼少期に亡くなってて『将来に夢見ていた青春』に全力で突き進んでんじゃないかって解釈が僕の中ではいちばんしっくり来ました。あり得た未来的な。
この世にいないからこそその思いは不変だということがタイトルの不死身にも繋がるのかなと。

原作は未読なんですが、両思いになった相手が消えてしまう役を女性、その運命の相手を男性ってのが余りにもしっくり来てて、逆であるという原作も見てみたくなる脚色でございました。

僕は三上愛さんに恋しましたが、三上愛さんは僕のことを知らないので消えずに済んで良かったです。