韓国で大ヒットしたオカルトホラー
終始厳かな雰囲気で語られていくオカルトホラーで、ずっと霧のように漂ってる薄気味悪さがJホラーっぽくて良い。このアジア要素満載のオカルトはゲームの零みたいでもあって雰囲気がとにかく最高に良い。
まさに破墓な映画で、この先に何があるか分からない何かを求めて掘り進んでいくような面白さで、展開に次ぐ展開で濃厚なオカルトミステリーを堪能できて面白かった。良くないことが起こることが分かっていても、どうしても気になってしまう。そんな印象的な棺の数々のデザインも最高だったし、混然とした宗教観も良かった。
物語にハッキリとした説明はなく、分からない。朝鮮出兵と大日本帝國による植民地支配という2つの歴史が混ざり合い、何かとともに歴史もろとも掘り起こされていく。といった物語は韓国らしくてとても良かった。後に調べてみると、日帝風水謀略説という都市伝説を物語に組み込んでいるらしく、これは過去からずっと国に纏わりつく呪いという名の遺恨を断ち切ろうとする映画だったのかなと思ったり。
一部から反日要素があるとか言われてるけど、むしろ日韓融和というか、韓国人の内省的な話だったと思う。呪い(都市伝説)として残る歴史の遺恨を未来のために断ち切ろうとする。いつまでも恨んでは未来はないというね。断ち切ったのは杭を抜くことじゃなかったのはそういうことだと思う。
逆に今度は我々がかつての日本がやってきたことをしっかりと描くべきだと思う。