破墓／パミョのずがのネタバレレビュー・内容・結末

破墓(パミョ)する事で改葬をするという韓国の文化は日本人の自分から見たら独特だったので見入ってしまった。今作の流れで破墓と同時に儀式も行うのだが音楽も良く、特に前半は土着系ホラーとして楽しめました。前半は子孫をあの世へ連れていこうとする幽霊の演出がJホラーっぽさがありジメッとした怖さがすごく良かったです。電話のシーンでどっちが幽霊なのか分からない演出はお気に入りです。

後半はいい意味でも悪い意味でも想像の斜め上を行く展開で驚きました。墓を掘り返した更に下に縦に埋められた巨大な棺桶が出てきてまさかの日本の陰陽師や鬼？武将？が絡んでくるという。演者さんが結構日本語を話すのですがしっかり上手かったのは憑依された感じに違和感が無くて驚きました。ただその鬼みたいなのがエコーのかかった日本語でゲームやアニメ的な感じにどうしても聞こえてしまった。日本人である自分が序盤の韓国語での儀式が聞き慣れない感じで恐怖したのと同様に後半の日本語は韓国人からしたら恐怖を感じるポイントなのかもしれないと思うとホラーって面白いし深いと思った。蛇の頭が人間の謎生物が得体の知れない感じでキモくて良かったけど、鬼に関してはやり過ぎた感じがしてしまった。