62355シネマ5

プレゼンス 存在の62355シネマ5のレビュー・感想・評価

プレゼンス 存在(2024年製作の映画)
3.4

劇場No51
 
69点
S.ソダーバーグ監督の新作は幽霊目線?と言うのでワケ分からん状態で期待値上げて観たら、単に崩壊寸前の家族が織りなす人間ドラマだった。息子だけを溺愛する母親、頼りなくショボい父親、ナルシストな息子、そしてトラウマ抱えた娘。それぞれの歪んだ関係が、まるで呪いのように、じわじわと家族を蝕んでいく。そこに息子が悪友を引き連れてくることで事態は悪化。幽霊の存在(PRESENCE)は何を意味しているのか終始モヤモヤ...。結局、ラストシーンで見えない“それ”の正体がほのめかされるのだが、正直、そこへたどり着く道のりが退屈で、80分の尺が2時間以上に感じられたほど。タイトな脚本と、強烈なキャラクター描写があれば、もっとゾッとするような、心を抉るような作品になったはずだ。とはいえ、駄作というレベルでもない。ソダーバーグ監督が超常現象をどう捉えているのか、その独特な世界観は感じ取れた。でも、やっぱりホラーとしては物足りなかった...そして幽霊よりも家族関係の歪みの方が怖かった😱2025/03/8 ユナイテッドシネマ中間