のっち

ブルーイマジンののっちのレビュー・感想・評価

ブルーイマジン(2024年製作の映画)
4.0
勇気を持って変えて欲しい

ミートゥー運動の日本版に加えて、男性のセクハラ、パパ活に対する女性同士の意見など、割と幅広くこの手の問題に向き合い且つよく調べてうまく落としていると思う。上野千鶴子の本が出てくるのもそのあたりがよくわかる。

正直初めの方は映画にされ尽くした題材だと思ったものの、そこからの掘り下げと幅の広さは唯一無二。こういう題材の映画を見ると何もしてないけど責められた気持ちになってしまうのだけど、主人公が男の子に「男っていいよね」と言うシーンに多層性を感じた。それは社会的にマジョリティの現実であり主人公の本音だろう。でも男の子個人としては辛かったことをわかってもらえていないと受け取るかもしれない。
他にもところどころの会話がリアルで、教育番組のような枠にとらわれない映画の奥行きがある気がする。
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