このレビューはネタバレを含みます
原作いっそも覚えていない中で鑑賞。
目線の穴とスクリーンの形が同じで度々箱男目線になっていったから、我々全員が「箱男」であるってなるのかなって思ったらそうだった。
結局「箱男」ってなんだろう。アガンベン(だっけ)の例外状態(だっけ)にあるむき出しの生(だっけ)なのかしら。法律の適用もない殺されても誰も構わない死ぬに任せる存在って言ってたし。(単語レベルでしか覚えていない戯言)
あの手帳に書いたことが本当になるということ?だから、浅野忠信は手帳を盗んで佐藤浩一がやって来るように仕込んだ?それとも佐藤浩一がホンモノの手帳を持っていて彼自身の「妄想」を書き連ねていた?
なんにしろ、そういう外部からの観測者がいるからこそ内部が存在する、自らを外部に位置付けることで内部を維持規定していくとかかしら。
まぁただ最後は箱男だらけでしたので、みんな結局自分の意識は世界から遊離していて恣に世界を解釈なり創造なりしているとかいうことなのかしらね。わからん。
面白そうだったもの。いつか読む(一生読まなさそう)
https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/74283/kyoiku0003100290.pdf
安部公房は20世紀の人。