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【推しの子】-The Final Act-のnamのレビュー・感想・評価

【推しの子】-The Final Act-(2024年製作の映画)
3.9
「アイの真の真相を軸としたサスペンス」

原作、アニメ、ドラマ版鑑賞済み。
原作がなかなかに賛否ある終わり方だったので映画版ではその辺りの改善も期待しつつ。

先行してAmazonで配信されたドラマ版は実写としてとてもクオリティが高く。配信ドラマという予算の豊富さやMV出身監督のスタイリッシュな演出、ハマっているキャスト、原作にリスペクトしつつのドラマへのアダプテーションと素晴らしい出来でした。

ストーリーでもドラマ化の実写のことを話題にもしているので失敗は許されないような状況とプレッシャーの中お見事。そしてキャストもリアルでの経歴と重なるようなメタ的なキャスティングと色んな楽しみ方ができました。

そして映画版でさ端折られていた原作1話のアイの過去ストーリーとドラマの続きと大きく2つには分けつつ、アイの死の真相という1つの軸として観れば単体の映画としても成立するバランスに。

齋藤飛鳥さんのアイはミステリアスで魅力的な存在だったのでそれが沢山観れたので満足しつつ、とはいえ後半がやや駆け足な印象になったのが勿体なかった。

また結末自体は原作の自体の展開があまり好みではないため映画版でも大きな流れで変わっていないので評価は下がってしまうが、マンガ原作の実写化としては間違いなく成功例として挙げれる一本だと思いました。

冒頭と中盤でコンサートシーンがあるので劇場の大画面で観る価値もありました。
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