初期衝動を詰め込んだ1時間のMV
ジョンケージが4分33秒の環境音も音楽と呼んだのなら、この映画は1時間の音楽でありMVだった(適当)
以下適当に思ったことの羅列。
3DCGで制作されたコテコテのアニメーション
演出、ストーリー、キャラ設定、なにもかもコテコテのアニメ
王道ドストレートでぶん殴ってくるこの感覚。メンタル死んでるときとかは元気づけられて逆に良いし、王道だからこそそれなりにフィクション作品と触れあっている人なら設定などをすんなり受け入れられる利点はあると思う。
前情報なしで鑑賞したとき、最初はクリエイターからそのファンへのエールなのかなぁと少し思ったが
これは確実にファンへはもちろんクリエイターへのエールであり、その初期衝動へ火をつける着火剤になり得る。
見る年齢は若ければ若いほど良いと思う。
10代のうちに見てほしい。ジワッと感じる物があればそれだけでもクリエイターの仲間入りみたいなものだ。
大人が見ても初心に返って熱い物がこみ上げてきて良いが、初期衝動を忘れた我々大人はスレてしまって、真正面から受け止めるには感受性が死にすぎた。
眩しすぎる。
登場人物は悉くクリエイター
バンド、イラスト、ムービー、シンガーソングライター
「創ることが好きな人」「作ることが得意な人」
パターンは違えど各々の苦悩はよく分かる。
むしろこの苦悩こそ抱えてる人の絶対数が多いはず。
あぁ、若々しい、眩しすぎる…………。
あと全体的にハイテンションな新海誠映画みたいな雰囲気がある。
塗りとかストーリーそのものも、どこかうっすらと言の葉の庭を思い出した。
最後に協力会社が熱い。
実在の企業や製品が結構出てくるのだが、音楽関連でいえばGibsonにNovationやSteinbergみたいなまさに音楽クリエイターを支える会社(製品)がそれそのものとして出てくるのは企業からもエールが送られているようで良かった。考えすぎなんだけど。
最後に一つ。
ギブソンのES-335を買い叩こうとしたカスは滅びてしまいなさい。