ブラックユーモアホフマン

季節のはざまで デジタルリマスター版のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

4.9
大好き。

やっぱりダニエル・シュミットのこの感じ大好き。
『今宵かぎりは…』から本当に変わらない。シュミットの根源的な感覚なんだな。『トスカの接吻』要素もある。
豪華絢爛な建築物と、そこに集う大人たち(その多くは老人)。現在と過去が同時にそこに存在して、どこか虚無感はあるけど悲愴感はなく、生者と死者のあわいを自然とフラつく。

また『ファニーとアレクサンデル』を思い出した。いろんな映画を見て『ファニーとアレクサンデル』を思い出してしまうので、私が『ファニーとアレクサンデル』を好きすぎるのかもしれない。

【一番好きなシーン】
天国のシーン。煌々と白く光るエレベーターが降りてきて、奇術師の教授が階段を降りてくるところで、なんかウルッときちゃった。