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ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ディア・イングランド」のparaのレビュー・感想・評価

4.0
現在のイングランド代表監督に現役代表選手たちを登場人物として、イングランドの文化、風土、笑いそして政治を描き、さらには人間が避けられない不安や恐怖といった感情への向き合い方を我々にも提示してくれる舞台。
イングランドだけにキツイジョークや悪ふざけの応酬満載なのに、品格は保たれている。
サッカー観ている人ならより楽しめるけど、それだけではない。

舞台美術エス・デヴリン
さすが、スタイリッシュでカッコいい。

毎週末プレミアリーグを楽しみにしていることもあり、公開待ち遠しかった作品。
コロナ禍やカタールW杯も描かれ、旬な話題を盛り込んでおり活きの良さを感じる。カタールまで含めたのはレイシズムを描くためだろう。
サウスゲートを筆頭に特にハリー・ケイン(新たなキャプテン像)やピックフォードは似ていて楽しめました。
(ハリー役はとにかく笑いをとっていて、イングランドのユーモア?を受け入れる度量や自虐的笑いに感心)
イングランドはタレント揃っているだけに現在の状況にファンの不満は相当だろうけど、欧州はタレント揃っている国が多いためEUROは楽しみ。
サウスゲートが大好きなマグワイアとヘンダーソンは登場。
サカ、ラッシュ、サンチョはPK戦とその後の物語枠。
そのためベテランでもウォーカーや飛ぶ鳥落とす勢いのライス、ベリンガムやフォーデン※、ジャック※などは登場せず。(※名前だけセリフに登場)

サウスゲート批判ではなく、イングランドサッカー界に新風?を吹き込んだ人物として応援している印象でした。

休憩時間あり
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