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ブリーディング・ラブ はじまりの旅のregencyのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

何やらワケありの父娘が、カリフォルニア州サンディエゴからニューメキシコ州サンタフェに向かうまでの道中を描く、ロードムービーの雛形的作品。ユアン・マクレガーと長女クララの実の親子がそれぞれを演じているが、『ペーパームーン』や『フラッグ・デイ 父を想う日』など、過去の実の父娘共演作品と少々異なるのは、娘側が主導で製作したという点。実生活でも父と疎遠状態だったというクララが、あらためて父との対峙と謝辞を込めた内容となっている。
年齢を重ねた近年では落ち着いた役どころが増えたユアンだが、見た目の若々しさもあってか今でもヤンチャなイメージを醸し出している。実生活でも度々トラブルで家族にも迷惑をかけ、娘のクララもそれが遠因で問題を抱えた時期があったらしい。そのあたりもストーリーに反映されているようだ。要は男はいつまで経っても大人になれず、終生女性には頭が上がらないダメな生き物(もちろん自分もそうだが)。前述した『ペーパームーン』も『フラッグ・デイ 父を想う日』も、突き詰めれば娘に嗜まれるダメ親父の話だった。
タイトルにもなっている、劇中での車内のラジオで流れるレオナ・ルイスの曲「ブリーディング・ラブ」が全てを物語っている。
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