未練を残してこの世を去った母親が、一人息子の良を探す道中で人々と出会い、それぞれの会いたかった人を探す“パレード”に参加するという旅立ってしまった人の目線で、遺された人への想いを描く物語です。
亡くなった人達がこの世に残した未練や会いたい人を探すストーリーという事は知っていて、好きなジャンルの作品なので楽しみにしていました✨
映画を観る前に、それぞれのショートムービーがYouTubeで公開されているというので（それぞれ45秒程）それも観て、音楽が野田洋次郎だというので、主題歌の「なみしぐさ」を歌詞を読みながら聞いたら、想像と歌詞だけで涙が止まらないほど泣いてしまって…😭（え）
準備万端で本編を観ましたが、私の涙と感動のピークは鑑賞前↑でした🙄
ということで、以下ネタバレ＆酷評です⚠️
あくまで個人の感想なので、本作が好きだった方、これから観る方、酷評をスルー出来ない方は読まないで下さい😇🙏
════⚠️ここからネタバレ⚠️════
まず、この監督の作品は『新聞記者』『ヤクザと家族』しか観てなくてそれがとても良かったので、私が期待し過ぎた。
最初の10分はまだ良かったんだけど、皆のいるとこに着いて「説明」シーンで興醒め。
た、頼む…！さ、寒いよ…！お願い！説明しないでええええ😭どんどん寒くなるよ。しかも長い。まじかよ…。
その後は少し気持ち立て直せたんだけど、いかんせん長澤まさみの演技が気になって気になってなぁ…。
今までめっちゃ上手いともめっちゃ下手とも思った事なかったし、まあこんなもんだよねくらいで観てたんだけど、今回は無理だった。
感情を表現するのがより下手なのかな？クールな感じの時は観てられるのよ。でも泣きのシーンは全然泣けないの…。つられないの…。
こちとらドラえもんで号泣する女なのに。
Instagramの勝手に出てくるリールで毎日泣いてる女なのに…。
目カラッカラでコンタクト取れるかと思ったよ。
で、中盤過ぎくらいで気が付いたんだけど、長澤まさみってセリフ言う時瞬き一切しないのね。（ほぼ）顔決めて、セリフも決めて喋ってるのかな。演技なんて中学の劇みたいなのでやったきりだから分かんないけど、とにかく下手に聞こえ、見えるのよ。
今まで長澤まさみをここまで思った事なかったからなんでかなー？と思ったけど、周りが上手すぎたのかもしれん。
リリーフランキーなんて、演じてる人が演技してるシーンがわざとちょっと下手っぽいのも上手いし、どもりも上手いしさ。
寺島しのぶなんて「コーヒー飲むかい？」ってセリフがあるんだけど、「コーヒー飲むかい？」って！笑
「かい？」って今どき誰が言う訳？！ってセリフなのにぜんっぜん耳に引っかからないのよ。字幕ONにしてたから気になったけど、引っかからないのが逆にすご🙄ってなったし。表情から仕草から話し方からなんという自然さ…ってなった。
だからかなー？気になっちゃったの。
長澤まさみ、可愛いし、綺麗だし、この前『ロストケア』観た時もここまで気にならなかったんだけどなぁ。
後は、ストーリーが作り込まれ過ぎてたからか、ずっと1歩引いて観てしまったし、群集劇すきなんだけど、一人一人のエピソードが浅く感じた。
そしてラスト30分はめちゃくちゃウトウトした。ちゃんと巻き戻しながら観たけど、静かなシーンが多くて、あの余白あるならもうちょっと一人一人深掘り出来たのでは？と思ってしまいました。
泣いたのは、横浜流星の彼女とのシーンだけ。
お母さんと子供のシーンで涙出ないって私の中でよっぽどなんだよなぁ。
とはいえ、良かった部分もちゃんとあります。
まず、題材が好きです。
大切な人との別れの絶望や虚無、私も大切な人との辛い別れがあったけど、現実でその先に希望なんてないから、映画で魅せてくれる、ifストーリーの愛や希望や温かさがとても好きなんです。こういう作品って、刺さらない人には刺さらないけど、救われる人も絶対にいるから。
ファンタジーと言ってしまえばそうなんだけど、ファンタジーの正しく素敵な使い方だなーと思います。
こんな世界があるなら素敵だよね。
曲も凄く良い。歌詞だけで泣いちゃうのに、メロディと声に乗せたらもう😭😭😭
あと、映像が綺麗だったなー。
海も空も星も光も。
横浜流星も良かったし、森七菜がやっぱり上手い👏
マイケルが亡くなった河村光庸プロデューサーをモデルにしているということで、マイケルに関してはほぼ実話なのもなるほどとなりました。
だから良くん役の子の成長した姿が、『マザー』の奥平大兼だったんだねー。
舘ひろしとかでんでんとか、黒島結菜とか、色々勢揃いって感じだったね。
あと、ラストが良かった。
ナナが生還して映画を作るのも、映画ならではで夢があるし、生まれた子供はマイケルさんの生まれ変わりだったのかな😌︎︎👍︎︎👍
長澤まさみじゃなかったらってのと、
ドラマにすればもっと濃く観れたのかなって感じでした。
こういう作品観るといつも考えてしまうんだけど、なんでこっちの世界が生きてる世界と思えるのかなって。
もしかしたら、私死んでて、こっちが死の世界かもしれないのになーっていつも思う。
ただ、境界線があるだけで。
2024-44
