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ロードハウス/孤独の街のmのレビュー・感想・評価

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)
4.8
これめっちゃ面白いやん!!配信のみで劇場公開されないのが本当に残念(監督もキレてました)。

80年代映画の大らかさとダグ・リーマン監督らしい狂気性&尖った表現が合わさり、それを取り持つジェイク・ギレンホールのチャーミングさ&狂気、更にぶち込まれるまさかのマジモンの総合格闘技(MMA)界の大スター=コナー・マクレガー、これらの要素が集結しカオスが極まった結果、大らかで優しくて凶暴で狂った活劇映画が爆誕。

ボコった相手をちっちゃい車で全員病院まで送り届けてあげるシーンとか、見た事のない妙なシーンがあるのが実に良い。狂気溢れる殺人の直後に敵とのコミカルな交流があったり、となかなかに食えない映画で、そこがダグ監督らしい。

芝居もアクションも広角レンズでぶん回して撮る手法が映画のドライブ感を高めていて、特に怒涛のクライマックスではその手法が狂気を加速させてもう笑いが止まらない。正直コナー氏がここまでやってくれるとは思わなかったので拍手喝采です。大満足でした。

バッキバキに肉体改造して元MMAファイターという設定に説得力をもたらしつつ、持ち前のチャームと狂気を両方フル発揮してくれるジェイクさんが最高。この役をアクション・スターではなくジェイクさんがやった事に大きな意味があった。
彼とバチバチにバトるコナー氏、これが初演技とは微塵も感じさせない堂々たる悪役っぷり、そして凄まじいスター性・存在感・魅力!確かに格闘技の煽り合いもある意味演技だから、納得もした。あと格闘技に詳しい友人曰く、実際のコナー氏もいつもこういうイカつい歩き方をしてこういう感じで車を色んな所にブツけてるそうです。
相変わらず魅力的なラットキャッチャー2ことダニエラ・メルヒオール、しぶとい悪役を生き生きと演じるビリー・マグヌッセンら他の俳優陣も適材適所です。


ダグ監督、トム・クルーズと宇宙映画撮る前にこの映画の続編撮ってほしいな
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