NAO141

ツイスターズのNAO141のレビュー・感想・評価

ツイスターズ(2024年製作の映画)
3.8
1996年に製作された『ツイスター』の続編。前作の公開からすでに28年も経過したんだね笑。続編ではあるものの、そこまで前作と繋がりがあるわけではないので、まったく新しい作品として楽しむことが出来る。監督は『ミナリ』(2022)のリー・アイザック・チョン。前作同様に製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグである。

『ツイスターズ』というタイトルの通り、本作では同時多発的に巨大竜巻が発生する。前作から28年経過し、その間の技術進歩もあって、映像に関しては迫力満点!!ただ、前作では「牛が~!!」というシーンがあったり、ドライブインシアターが粉々になったり、タンクローリーが吹き飛んできて大爆発を起こしたりと、かなりのインパクトを感じたのだけれど、本作はそこまでのインパクトシーンはなかったかも(目が肥えちゃったのかな笑)。

前作『ツイスター』はストームチェイサー達による竜巻予報システム構築物語だったが、本作『ツイスターズ』はそこから一歩進んでストームチェイサー達による竜巻消滅システム構築物語になっている。〈ストームチェイサー〉は米国では実際にある職業で、竜巻を特別な車両で追い、その映像やデータを収集する仕事を行う。ケイト達のような学術的な目的(研究)のストームチェイサーもいるが、タイラー達のような〈衝撃映像〉を撮影してテレビ局などに売り込むストームチェイサーも存在する。そして映画では大抵SNSに映像をアップするために躍起になる奴らに決まって死亡フラグが立つが笑、今回はそうはならずにタイラーが大活躍だった笑。

昨今は異常気象によりパニック映画がパニック映画ではなくなってきて、ほぼ現実に発生している事象をそのまま描くドキュメンタリー映画のようになってきていると感じる事もあるが、本作は災害を人類が抗えない相手ではなく、知恵・技術・勇気を持つことで打ち負かす事が出来る相手として描いている点は良かった(まぁ、元々は異常気象の原因は人類にあるとも言えるのだけれど…)。

「感じたら追え」
ラストのタイラー、良かったな笑。
そういえば、前作ではドライブシアターで『シャイニング』が上映されていたが、今回は『フランケンシュタイン』が上映されていた。竜巻に遭遇する時は何故か人はホラーを観ているのかもしれない笑。本作で人々が避難した映画館も竜巻でメチャクチャにされちゃうわけだが、本作は自分も映画館で観ていたので、このシーンはちょっとビクッとしちゃったよ笑。

〈ツイスター〉…竜巻
〈ハリケーン〉…台風
違うものではあるが、昔は一緒だと思っていた自分である笑。
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