shiori

π〈パイ〉 デジタルリマスターのshioriのレビュー・感想・評価

4.4
今日話してたら、あれ今年全然映画見れてないってなって、久々にシゴオワレイトショー。

森田真生さんのエッセイを読んでから数学に対するイメージが180°変わって、こんなに面白い世界だったのね、、となっている近頃。
数学的思考は情緒のない機械的思考ではなくて、世界の不思議やロマンを順序立てて解き明かそうとする、むしろワクワクトキメキランデブー思考だったらしい。

ただそのワクワク思考がどんどん自分の探究心や情緒と切り離されて、対象だけが独り歩きするようになっていくと、それはどんどん空虚なものになっていってしまうのかも?と思った。だから学生時代の数学はワクワクしなかったのかもしれない。
そして数学を少しずつ勉強し始めた今だからこそめちゃめちゃ面白い映画だった。これがデビュー作なの半端ない。
世界を知ろうとするその好奇心の突き上がるムーブ自体はやっぱりすごく面白い、音楽もリンチ感あって良き、ラストの着地も個人的になんだか好き。

5.8.9...のくだり、13じゃないあの羅列が何か数列的なものなのか気になっちゃって、でもこうやってマックスになっていくんだと思ったら、色んなバランスを大事に勉強していこうと改めて思った。
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