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正義の行方のpa4のレビュー・感想・評価

正義の行方(2024年製作の映画)
4.3
まるっきり「被告無罪」に傾いていない製作意図に好感。自白なし、完黙、状況証拠は複数あれど脆弱。

西日本の記者が言うように「無実かどうかは分からないが、刑事裁判としては無罪ではないか」という分析が一番しっくりくる。疑わしきは被告人の利益に、だ。

同社の現社会部長(事件の初動を若手記者として担当)が言った「特ダネ競争に明け暮れた僕たちは、ペンを持つおまわりさんになっていた」というひと言にはぐさりとくる。彼はもう一つ名言を。「僕たちの正義だけでなく、他の人たちの正義も酌み取らないと」。
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