ヨダセアSeaYoda

バック・イン・アクションのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

バック・イン・アクション(2025年製作の映画)
3.1
久々のキャメロン・ディアス作品。10年ぶりに映画に出てくれたキャメロンが変わらぬ美貌を披露してくれる。同時に、これまでの“恋愛に振り回される若い女性”から“子どもに振り回される母親”へと役柄が変化したところに、確かな年月の流れを感じる。

全体的に『スパイ・キッズ』を彷彿とさせる空気が随所に漂っているものの、元スパイが子育ての前に戸惑うという設定にはある程度まだ新鮮味があり、スパイ映画と子育てコメディの組み合わせには、魅力的な作品になるポテンシャルがあったはず。

しかし蓋を開けてみれば、展開、セリフ、BGMまで、ほかのスパイ映画やサスペンスコメディで見た・聞いたようなものばかり。アクションも特筆すべき見せ場に欠け、この手の映画を多数見てきた観客なら「もう少し何か欲しかった」と感じるパートが続く。
もっとも、アクション映画入門編としては、王道な展開が理解しやすく、むしろ好印象かもしれない。

キャメロン・ディアスとジェイミー・フォックスだけでなく、カイル・チャンドラーやグレン・クローズも登場し、スターたちの魅力がある程度は作品を支えているものの、Netflixが大金をかけて豪華キャストで制作した作品としては、全体的に期待はずれ感が否めない。

---
観た回数:1回
ヨダセアSeaYoda

ヨダセアSeaYoda