カルダモン

怪盗グルーのミニオン超変身のカルダモンのレビュー・感想・評価

2.9
姪っ子たち(10歳と5歳)と一緒に日本語吹き替え版。鑑賞後、姪っ子たちの反応は正直微妙で感想はあまり語らず、すぐに本屋と文具屋巡りに気持ちが切り替わっていた。この映画に限らずあまり感想をはっきりいうタイプではないのだけど表情を見れば大体わかる。私はというとせっかくの夏休み映画に水を刺すようで申し訳ないが全然ダメだった。過去作の記憶はうろ覚えだけど今作ほどヒドくはなかったような。

まずタイトルとジャケから想像されるモノとはだいぶ違っていて、ネタバレを臆せずに言ってしまうと超変身するミニオンたちは出番も少ないしほとんど活躍しない。これに少なからずフラストレーションを覚える子供らも多数いたと思うのだがどうだろう。今度姪っ子にその辺のことを聞いてみよう。
超変身ミニオンに関して言うと、アメコミヒーローのような超能力は人を救わない、という皮肉を描いているのかもしれないが、わざわざミニオン使ってやる必要はないような。ただ単に迷惑集団にでしかなくせっかくのキャラの特徴を活かさないのは何故なのか疑問だった。ミニオンだけでなく母親ルーシーの行いも目に余るくらいヒドくて、髪の毛燃やされたオバチャンが可哀想すぎて辛くなった。悪役マキシムは武器で人を昆虫に変えるのだが、その表現が不快で嫌な気持ち。ベイビーを昆虫化させる表現など特に。グルーに対する恨みの動機ってのも超絶薄くて、まったく説得力がなかったです。

基本的に怪盗グルーもミニオンもお行儀が良いキャラじゃないし、そこが痛快なシリーズなんだろうとは思うけど、ラストにイイ感じの話に無理やり纏めようとしてるのもなんだかな。

良かったところは、、、、赤ちゃんグッズ使って潜入するシーンと、ポピーがグルーの正体を見破った時のニヤリと笑う瞬間。あとグルーの乗ってる車(ファミリーカーみたいなやつ)がオシャレで良かった。