余命わずかな15歳の少女チューズデーの前に、命の終わりを告げる鳥デスが現れる。
留守の母ゾラが帰宅するまでと話し合い、最期を引き延ばすが、帰ってきたゾラは娘を守るため暴挙に出る。
とにかくゾラ母ちゃんのキャラが強烈。
娘の病を受け入れられず、お世話は介護スタッフに任せっきりで、仕事だと嘘をついて毎日公園でチーズを食べながら時間をつぶしている。
愛しすぎているからこそ、娘と向き合えなくなってしまった母に、チューズデーはいつも寂しさを感じている。
そんな時、突然やって来た死神のデスと心を通わせ楽しい時を過ごすが、帰ってきた母ちゃんは、激しい怒りをデスにぶつける。これ酷すぎて笑えた。こえぇ〜。
クロアチア出身のダイナ•O•プスィッチ監督の長編デビュー作。
監督は「死からは逃れられない。死を受け入れ、その観念とうまく付き合うことで、生の質を高められると考えている」と語る。
本作は、後先考えず行動する不器用な母ちゃんが、我が子の死と向き合い成長する物語だったのが、予想外だった。
悟りを開きすぎてる娘との対比も味わい深い。
アイス•キューブにノリノリの、コンゴウインコ、デスの水浴びシーンはかわいかった。