そう結局ピクサーもディズニーに

心の旅路のそう結局ピクサーもディズニーにのレビュー・感想・評価

心の旅路(1942年製作の映画)
4.6
2019年 395本目

文句無しの名作。まだこんな名作があったかと。

記憶を無くした元軍人スミス。彼を想い続け、正体を隠しながら支える妻ポーラ。

ポーラの献身的な愛がとても深い。スミスの一言一言に悲しみを浮かべながら過ごす日々。時折、ポーラ自身、感情を堪えきれないことも。
それでも、スミスを困惑させない為、真実を打ち明けずにただじっと奇跡を待つポーラのなんと強いこと。スミスが記憶を失ってから辛い生活を一人で生き抜いた彼女が本当に健気です。

スミス自身、心の奥底にいる存在を忘れたわけではない。ふと、心の隙間に違和感を覚えることも。ただ、事業も成功し、充実した毎日の中にあっても、その存在だけが思い出せない。

そして、二人は運命に導かれるようにあの場所へ。
かける言葉は一つで良かった。聞きたい言葉もそれだけで良かった。
ラストはとても素敵な描写で幕を下ろしてくれた。
いい映画に出逢えました。