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クワイエット・プレイス:DAY 1のmiumiuのレビュー・感想・評価

4.2
クワイエット・プレイスシリーズ最新作。
前2作を手掛けたジョン・クラシンスキーが監督を降板(製作は担当、ストーリーにも関わってはいるみたい)、どうなるのかな? と思ったけれど、ヒューマンドラマの要素強めで面白かった!
監督は『PIG』を手掛けたマイケル・サルノスキ。

例の怪物がニューヨークに現れた初日から物語がスタート… ということで、前作までの家族モノ+子どもの成長を描く内容から変わり、終末世界で巡り合う人との関係を描くドラマになっていた。
ルピタ・ニョンゴ演じる主人公サミラ(サム)がホスピスで暮らす末期癌患者という設定なので、言わば彼女の終活の話でもある。
SF要素の強いホラーに終活ドラマを絡めるセンスに驚き…
そしてわざとらしさがないのに気付いたら涙が出ていた。
「いかにもお涙頂戴の闘病モノ」を売りにしようとする日本の作品が苦手なんだけど、今作は音楽の使い方やサムが食べたがるピザの設定など、もろもろ良かったな…!
サムの飼い猫フロド(笑)もとっても賢くてカワイイ。

ジャイモン・フンスーやアレックス・ウルフが出演しているのに出演時間自体は短めなのはちょっと残念。
そしてメインキャストの1人のジョセフ・クイン。
私が観たことがあるのは『ストレンジャー・シングス』のエディ役で、役と本人の雰囲気がまるで違うことに驚いていたんだけど。
今作を観て改めて、演技力のある俳優なんだなあ… と実感。
ヒューマンドラマ要素の強い今作にぴったりで、今後の活躍が本当に楽しみだと思った。

シリーズ3作目が思いのほか良かったので、今後もさらに続編を作るのかは気になるなあ。
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