フランス映画祭にて。
オペラ座バレエ学校に入学しバレエダンサーを夢見る黒人少女が差別の壁にぶつかりながら夢に向かって歩んでいく話。
白人バレエの伝統に固執するバレエ学校の校長役にマイウェン。直近に観た出演作が「ジャンヌ・ドゥ・バリー」でなんかイマイチ合ってないと思ってしまったが、今回はバッチリ合ってる。
古き伝統にこだわり新たなことを認められない元バレエダンサーの堅物校長、彼女にも実は秘密があって。
対照的に人種などにはこだわらず、純粋に才能を伸ばしたいコーチ役にセドリック・カーン(監督としても俳優としても良い)。いい役だったな。ああいう人が一人でもいてくれただけで救われる。
見易い王道的ストーリーに人種差別問題を絡めた映画。
校長の秘密を知ると、それであんな態度取ってたなんてちょっとどうなの?とは思うが、彼女もネネと同じ壁にぶち当たったのだろう。それを真っ直ぐに必死に乗り越えようとするネネの姿に、もう少し早く態度を軟化してくれればよかったのにとも思う。