私は小学生の頃からジェームズ・ディーンの大ファン。彼こそが元祖、アメリカの反逆するティーン・エイジャーであり真のアンチ・ヒーロー。
同世代の反逆児、マーロン・ブランドやエルヴィス・プレスリーとは何かが違う繊細さとナヨナヨさを兼ね備えておりイイ。
監督はかの鬼才、ニコラス・レイ。個人的にこの人の映画ではまだ未見の『ビガー・ザン・ライフ』という映画を観てみたい。こってりしたアメリカ的な映像の中に反体制=アンチ・ハリウッド的イデオロギーを注入する作風が特徴でもある。
ワイルドな喧嘩のシークエンスなどは、のちの『ウエストサイド物語』や『牯嶺街少年殺人事件』などにも影響を与えてそう。ヒロインのナタリー・ウッドが綺麗に撮られており、そちらも嬉しい。☺️
横長のシネスコ画面いっぱいに展開される青春の屈折感、或いは残尿感。当時の若者といまの若者では大して違いが無いんだな、としみじみ実感出来る一作。