雨丘もびり

Cloud クラウドの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

Cloud クラウド(2024年製作の映画)
4.0
転売屋が方方からペラい恨みを買いまくる、笑えるホラー😅。そこまで恨まれる?と笑っちゃうけど、劇場でスマホ鳴らした奴が笑ったら足先から燃やしますよ私。そういう価値観ズレた無理解者どうしの軋み音が、愉快とゆうかモウヤメテとゆうか。
それこそ東京から群馬に越してきたってだけで恨みを買うわけじゃん。山の中の湖のほとりの家....ホントに建ってて爆笑🤣。ヤだよ〜あんなガラス戸の玄関の家なんて😱。
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役者たちの邦画芝居を逆手に取り...というより黒沢監督は日本語話者たちに日頃から妙な違和感を抱いてる気がするわ。会話ってヘンだよね🤔とか思ってそう。心から喋っていない取り繕った人々が、殺されそうになったり殺せそうになったりした瞬間に本性あらわして魂で喋りだす瞬間がすんごく痛快!良い大人の男が「あのね、だってね、こうならなきゃどうかんがえてもおかしいんだからね。」みたいに言語中枢コワれて幼稚になったりやたら説明が丁寧になったりするのめっちゃイタキモチ良い。好き🖤
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黒沢清映画には独特の違和感(意味深では無い)があるし、それを味わって楽しめるかどうかは私ほんとその日のコンディションによる。それこそ初見時は『クリーピー』いまいちに感じたし、だからあんまハマらない人の気持ちもわかるつもり。
でも一回観ておくと、生きづらい日常のさなかに何かのタイミングで焼きそばの湯切りのシンクみたいにぼこんと盛り返して愉快で仕方なくてまた観なきゃとソワソワする病気にかかるのでLet's罹患よEverybody。
何より本作の菅田将暉の(役所に比べて)まだ青い空っぽ演技はこの先5〜10年経つとさらに凄みが増して感じられるはず。そんな余白を残したくて⭐︎4に。
欲しいものを問われて浮かべるナニソレオイシイノ?顔😶が、なんか抜群に美味🍴😍。